コーヒーの淹れ方、その①。~ドリップコーヒー編~
コーヒーの淹れ方をご紹介する、このコーナー。
※僕にコーヒーの資格はありません。ただの下手の横好きです。
※長文注意(笑)※
コーヒーを淹れるというと、まず皆さんが思い浮かべるのが、ドリップコーヒーではないでしょうか。
挽いたコーヒー豆の上にお湯を落として下のポットで受け止める、あれです。
これは皆さんご存知ですよね。
人によって、いろいろと淹れ方があるみたいですが、ここでは王道の(と僕が思っている)方法を紹介させて頂きます。
まず、用意するものです。
・豆(新鮮なほうがいいです。一人の目安は10g程度です)
・ミル(既に挽いてある場合は必要ありません)
・ポット(お湯を沸かします)
・ドリッパー(これが欠かせません)
・ペーパー(ペーパーフィルターの場合)
・コーヒーサーバー(ドリップのコーヒーを受けます)
・量り(豆の重さを量ります)
・キッチンタイマー(蒸らしの時間を計ります)
手順は簡単!
①お湯を沸かす。
②豆を挽く。
③ペーパーをセットする。
④カップを温める。
⑤蒸らす。
⑥ドリップする。
⑦カップに注ぐ。
です。簡単でしょ?
以下で、それぞれについて説明していきます。
①お湯を沸かす。
まずは、お湯を沸かします。
ポットは、口が細いものを使用するのがお勧め。
理由はあとで説明します。
このケトル・・・焼けてきたな・・・
お湯を沸かしつつ・・・豆を挽いていきます。
②豆を挽く。
豆は、必ず重さで量ってください。
容積を量るスプーンもありますが、小さい豆と大きな豆では同じ一杯でも重さが変わってしまいます。
僕は少し面倒なんですが、必ず電子秤で量るようにしています。
冷蔵庫から豆を出し・・・
20g(二人分)
さて、計量が終わったら、挽きます。
ゴリゴリ、ゴリゴリ・・・
僕が使っているのは手挽きのミル。
アンティークな感じのデザインが好きで、使用しています。
ただ、この手挽きのミルは実はあまりよくありません。
・・・それはまた別の機会に・・・
この頃には、すごくいい香りが部屋中に広がっています。
ほら、いい匂い!!
挽き終わった豆です。粒がそろってないですね・・・
豆の挽き方は、別の機会に詳しく書きますが、好みです。
ドリップ式の場合は、粒の粗さで豆の間を通るお湯の速度が変わります。
あまり細かくしすぎると、通過する速度が遅くなりすぎ、雑味まで出てしまう気がします。あまり粗くしすぎると、通過するのが早すぎて、うまみがきちんと引き出せない気がします。
2度挽きして粒度を揃える人もいるみたいですが、僕は1回で・・・
コーヒー豆屋さんで挽いてもらえるときは、ペーパードリップ用と言えばちょうどいい粗さにしてくれます。
③ペーパーをセットする。
ペーパーというか、ドリッパーをセットします。
僕が使っているのは円錐型のドリッパー。
何がいいかって?
折るのが一回で済むんです(笑)
まぁ、これによる効果はそれだけではないようですが(効果の程が定かではないので、うんちくはやめておきます)、円錐型は結構お勧めです。
フィルターをセットしたら、挽いた豆を入れましょう。
僕は、真ん中を少し凹ませておくのが好きです。
④カップを温める。
カップにお湯を注いで・・・温めておきます。
このような小さな気遣いが、おいしいコーヒーの秘訣!だと信じて・・・
⑤蒸らす。
これが結構難しいところです。
味にムラが出るのは、これを毎回同じように行えないからだと思っているくらいです。
まずはタイマーをセットします。
タイマーは3分にセット。
そして、タイマースタート!!
粉の中央から、少しずつ、ほんと少しずつお湯を落とします。
落とすというか、お湯の粒を置いていくイメージ。
このとき、細口のポットが大活躍するわけです。
玉になってるのがわかりますか?こんな感じ。
もはや自己満です(笑)
昔は、デロンギの電気ケトルの広い口から直接注いでいましたが、全然思ったように注げない・・・
妻にねだって、購入することに成功しました(笑)
豆が全体的に湿って、下から少し垂れる位までお湯を置いたら、お湯を注ぐのをやめます。
新鮮な豆だと、ここで結構膨らんでくるんです。これは、豆の中から炭酸ガスが出てくるからです。
ほらね。宍戸コーヒーさんの豆は、今日もとてもこんもりしてます。
焙煎して間もない証拠です。
⑥ドリップする。
僕は、蒸らす時間は30秒から40秒程度です。
人によっては1分くらい蒸らす人もいますが、それは好みという事で・・・
こんもりした部分の真ん中から静かにお湯を落とします。これは中央付近で「の」の字を書くイメージで、ペーパーの淵からは注がないです。
全体的にお湯がいきわたったら、蒸らし後の1回目のお湯は、すべて落としてしまいます。
蒸らし後2回目からは、全体にお湯がいきわたるように、「の」の字を描くイメージで、お湯を注ぎいれます。
ここでは、それほどゆっくりではなく、お湯が落ちきることがないように(常にドリッパーにお湯が張っているように)調整しながらお湯を注ぎいれます。
ここでは絶対にお湯を切らしてはいけません(といわれます)。
コーヒーサーバーの目盛り通りにコーヒーがたまったら、ドリッパーを外します。
ドリッパーの中に残っている液は、もったいないですがおいしくないので捨てます。
まだ色が出るので、いつももったいないなぁと思いながら捨てます。
少し飲んでみて、納得して捨てます。ここだけ飲んだら本当にまずいです(笑)
⑦カップに注ぐ。
最後はカップに注ぎます。
コーヒーを温めていたお湯は忘れずに捨てておいて下さいね(笑)
今までの注いだ神経がすべて報われる瞬間です。
これからテイスティングするまでは毎回本当にどきどきします。
こうして、一杯のコーヒーの完成です。
僕は、家では必ずブラックで飲みます。
その時の苦味や酸味、コクなどを感じながら、ゆっくり飲みます。
豆の種類によってキャラクター(個性)が異なりますが、その豆のキャラクターを感じながら味わいます。
当然ですが、冷める前に飲むのがベストですね。
淹れる時は、その時に飲む分しか淹れないので、おかわりする時は豆を挽くところからやり直します。
どうでしょうか?
思ったより、神経を使いそうですか?
でも、この作業に慣れてしまえば、朝食の前後でも、夕食後でも、寝る前でもいつでもおいしいコーヒーが頂けてしまいます。
きちんとした手順を踏んで淹れたコーヒーというのは、その辺のチェーン店のコーヒーの味と一味も二味も違います。
ぜひ、一度試してみて下さい。
なお、私がドリップコーヒーで使用している器具は以下のところで購入できます。
ドリッパー:V60透過ドリッパー02クリア
ポット(ケトル):ハリオ V60ドリップケトル・ヴォーノ
ペーパーフィルター:円すいV60ペーパーフィルター102(100枚)
ミル:カリタ クラシックミル
サーバー(これは僕のと違いますが、欲しい・・・):ハリオV60コーヒーサーバー700